不登校の中学生の進路は?

2021/06/08

中学生が不登校になると(この子の進路はどうなるのだろう)と、保護者は不安になってきます。
それは、他の中学生の日常生活=「学校に毎日通う」という
皆と同じ状態でなくなるからですね。

でも中学校で不登校を経験するだけで、進路を閉ざされると言い切れるでしょうか?
人生100年の時代、これからの未来には無限の可能性が開けています。
では具体的にどんな選択肢があるのかを見ていきましょう。

1. 不登校の中学生の選択肢
目の前の現実に照らして、不登校の中学生には将来に向けてどんな選択肢があるかを見てみましょう。
具体的な代表例をあげていきますので、メリット・デメリットを比べてください。

1.1 就職する
中学校までが義務教育であり、必ずしも高校に進学する必要はありません。
だから中学校を卒業してすぐに就職するのは、誰にもとやかく言われることではありません。
ただ実際には以下のような現実が待っています。

中卒の学歴での正社員採用は少ないほとんどがアルバイト採用である。
たとえ正社員でも給与が安く、やる気を維持するのが難しい
将来もアルバイト生活だろうかと気持ちが不安になる

もちろん、こういうマイナス面ばかりではありません。
芸能界やプロスポーツあるいは職人といった、会社員以外の道を歩むのも立派な進路のひとつです。
ただ高校進学率は98%といわれる中で、中卒のままで元気を維持するのは難しい場合が多いでしょう。

1.2 全日制の高校に進学する
不登校とは、病気以外の欠席日数が年間30日を超えた、ということに過ぎません。
中学生が高校を受験する権利には、なんの変化もありません。

ただし実際には以下のような点で受験には不利になるケースが多いです。

欠席日数が多いために内申点が低くなり、推薦入試には不利になる
勉強に遅れが生じて学力試験での得点が低くなる
結果として偏差値レベルが低い高校に入る可能性が高くなる

なぜ、これが問題なのか?
学力で差別をするのではありませんが、誤解を恐れずに、はっきり現実のことを申し上げます。
偏差値が低めの学校になるほど、怖い生徒の比率が高くなるからです。

そういう生徒がいるのが嫌で不登校になったのなら、高校でもまた不登校になってしまいます。
全日制高校にこだわると偏差値が低めの高校を選ぶことになるならば?
別の選択肢をおすすめします。

1.3 全日制高校以外に進学する

1.3.1 各種学校に通う
各種学校は学校教育法第一条に定めた学校ではありません。
裁縫や料理の学校、語学学校や予備校などがあります。
分かりやすくいえば、学校というよりもカルチャースクール的な色彩が濃いと言えるでしょう。

各種学校を卒業しても学歴は中卒のままです。
しかし様々な技能を身につけて生かしていくというのも一つの考え方でしょう。

1.3.2 定時制高校に進学する
全日制高校が合わないから定時制高校を検討する、というのは自然な考え方です。
定時制高校は昔は4年制でしたが、今は3年で卒業することも可能、というのも魅力です。
昼間はアルバイトをして夜は定時制、という考え方も有りでしょう。

ただし、次のことが最も重要なポイントですので覚えておいてください。
定時制高校も全日制高校と同じで3割以上の欠席で赤点=留年となることです。
つまり、定時制高校は不登校の生徒には向かない、と言い切れるでしょう。

もちろん高校生になって切り替えができて、通学できようになる場合だってあり得るでしょう。
ただ、そういうケースは稀であるようです。

1.3.3 通信制高校に進学する
通信制高校の生徒数は2020年8月25日に文部科学省が発表した数字で206,994人です。
前年からおよそ10,000人も増えています。
今や高校生の16人に1人が通信制という時代になりました。

通信制高校の最大の特徴は、毎日通学しなくても良い、というところです。
つまり、通信制高校は不登校を経験した生徒に最も向いている不登校を経験した生徒に最も向いている、と言えます。
当ブログでは通信制高校についても詳しく解説していきます。

ワイズアカデミーが運営する通信制高校・サポート校に興味がある方は、以下のホームページをご覧ください。
KG高等学院・品川キャンパス
KG高等学院・目黒キャンパス
KG高等学院・成田キャンパス

2. まとめ
不登校の中学生の将来を絶望視する必要は全く無い、と言い切れます。
全日制高校に進学する以外にも、様々な進路の選択肢があります。

16人に1人の高校生が通信制高校を選択しています。
毎日通わなくて良いことから不登校を経験した生徒には最適といえます。

PAGE TOP