通信制高校の学費が安いところは?

2021/06/12

通信制高校の学費が安いのは公立の通信制高校です。
わずか年間2万円~3万円の負担で済みます。

私立の通信制高校の費用は学費にサポート費がプラスされる場合があります。
学費は年間およそ20万円かかります。
そこから年収によって支給額が異なる就学支援金(0円~20万円)が差し引かれます。

通信制高校の情報は個々のホームページを見ても分かりづらいと思います。

具体的な費用とその構成についてご説明をしていきます。

通信制高校の学費が安いのは公立の通信制高校です。
わずか年間2万円~3万円の負担で済みます。

私立の通信制高校の費用は学費にサポート費がプラスされる場合があります。
学費は年間およそ20万円かかります。
そこから年収によって支給額が異なる就学支援金(0円~20万円)が差し引かれます。

通信制高校の情報は個々のホームページを見ても分かりづらいと思います。

具体的な費用とその構成についてご説明をしていきます。

1. 公立通信制か私立通信制か
全日制の高校は、公立と私立に分けることができます。
それと全く同じで、通信制高校も公立と私立があり、費用は大きく異なります。
それぞれの特徴を見てみましょう。

1.1 公立の通信制高校
全日制と同じで、費用で選ぶのなら公立をまず検討すべきです。
公立の通信制高校の学費は、全国どこに行っても殆ど同じ金額レベルです。
年間の学費は2万円~3万円くらいです。

具体的に千葉県の公立通信制高校である千葉大宮高校では、以下のように費用を公開しています。
全国の公立の通信制高校は、費用は大差がないはずですので、ご参考になさってください。

以下は千葉県立千葉大宮高等学校のホームページからの情報です;
ーーー
学校に納めるお金は年額5,400円程度です。
その他に授業料・教科書・学習書・副教材等が年間約20,000円程度必要になります。
内 訳 ・入 学 料    500円
(年額)・生徒会費 1,600円
・振興会費 3,000円
・保健振興費  252円
ーーー

1.2 私立の通信制高校
私立の通信制高校の費用で一番注意すべき点は、高校の学費とは別に、サポート校のサポート費が必要になる場合があることです。
これが私立の通信制高校の費用を分かりにくくしている最大の原因です。

学費は1単位あたりの登録費用であり、高等学校によって異なります。
サポート費は、週1日コースとか週5日コースとか通学頻度によって異なるのが一般的です。

私立の通信制高校の費用はあまりにも複雑ですので、次の章で詳しい説明を続けます。

2. 私立通信制高校の費用

2.1 学費
学費には様々な定義づけがあり、混乱の元になっています。
ここでは学費は1単位あたりの単位登録費用と位置づけます。
この学費は安いところで4,500円くらい、高いところは15,000円にもなります。

公立の通信制高校の学費は300円前後ですので、
学費だけでも私立は公立の10倍以上かかるという計算になります。

次に学費が年間いくらかかるかを考えてみましょう。
学費は8,000円前後のところが多いので、学費は1単位8,000円として計算してみます。

通信制高校を卒業するには、3年間で74単位を修得する必要があります。
つまり1年間で約25単位を登録すると考えます。

すると1年間の学費は、こう計算できます。
8,000円/単位 x 25単位 = 200,000円
そう!平均的な学費は年間およそ20万円と分かりました。

2.2 就学支援金
2010年に高校生を対象とする就学支援金という制度ができました。
これは、いわゆる高校無償化法案に基づいています。
高校進学率が97%を超え、実質的な義務教育であると言われ、公立高校の授業料は基本的に無料となりました。

就学支援金は全日制だけでなく、定時制も通信制も、つまり通信制高校を含むすべての高校生を対象とした制度です。
平均的に年間およそ12万円が支給されます。
ただ、収入によって支給額が異なり、高収入の世帯は支給対象外になります。

収入区分による具体的な就学支援金の支給額は以下の通りです。
1単位あたりの就学支援金の支給額:

世帯年収およそ910万円以上は支給対象外、つまり支給額は0円
世帯年収およそ590万円~910万円は1単位あたり4,812円
世帯年収およそ590万円未満は1単位あたり12,030円
年間25単位とすると
年間の就学支援金の支給額:

世帯年収およそ910万円以上は0円
世帯年収およそ590万円~910万円は120,300円(4,812円 x 25単位)
世帯年収およそ590万円未満は200,000円(8,000円(※) x 25単位)
(※)就学支援金は最大支給可能額が12,030円ですが1単位あたり8,000円という請求額を超えることはありません。

1単位あたりの学費が8,000円とすると年間の学費は約20万円でしたね。
そこから(世帯年収によって異なる)就学支援金を差し引くと、実際の負担額は以下のようになります。

年間学費の実質的負担:

世帯年収およそ910万円以は約20万円(20万円 – 就学支援金0円)
世帯年収およそ590万円~910万円は約8万円(20万円 – 就学支援金およそ12万円)
世帯年収およそ590万円未満は0円(20万円 – 就学支援金20万円)
このように就学支援金の計算が絡むのも、私立の通信制高校の学費が分かりにくい一因です。
これ以上ご説明すると混乱しますので、今回はここまでとしておきますね。

3. まとめ
安さで選ぶなら、公立の通信制高校がおすすめです。
なぜなら通信制高校の学費は公立の通信制高校が圧倒的に安いからです。
具体的な金額は年間2万円~3万円です。

私立の通信制高校の費用計算は要注意です。
学費にサポート費がプラスされる場合があるからです。

私立の学費は年間およそ20万円です。
そこから年収によって支給額が異なる就学支援金(0円~20万円)が差し引かれます。

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