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不登校の中学生とスマホの関係│親はどう関わるべきか

2021/07/07

学校に行かないでスマホをさわってばかりの様子を見ると不安になることでしょう。
罰としてスマホを禁止したくもなるでしょう。

しかし結論を急がないでください。
その前にまずお子さんと話し合うことが大切です。

スマホが悪者なのではなく、ポイントはスマホの使い方のはずです。
(メールが悪者ではなく、メールの使い方が大切、と同じ理屈です)

スマホと不登校の関係をじっくり考えてみましょう。
そこから親がどう対応すべきかも、見えてくることでしょう。

1. スマホは悪者?

保護者の皆さん、スマホはお持ちですか?
きっと10人のうち9人の答は「イエス」ではないでしょうか。

なぜスマホを持っていますか?
スマホには良い面がたくさんあるからですね。
例えば…

情報を幅広く手に入れられる
人とのコミュニケーションに欠かせない
仕事(や勉強)の必需品である
そうですね、スマホに罪は無いですね。
使い方が悪いと問題が生じるだけですね。
例えばこんな問題があげられます。

使いすぎて目が悪くなる
使いすぎて昼夜逆転してしまう
使いすぎて人と話さなくなる
そう!すべては「使いすぎ」が原因なのです。
適切に使えばスマホは良いものであることは、皆さんご存知の通りです。

だからお子さんが不登校だからといって
スマホを悪者扱いにして
一方的に禁止するのは避けるべきです。

2. 不登校の中学生とスマホの関係

不登校で辛いのは、人(友だち)との関わりが少なくなることです。
学校に行っていないのに塾やスポーツクラブに通うのは、なかなか出来ることではありません。

では、どうして時間を過ごしたらいいのでしょうか。
勉強?
孤独は勉強の天敵ですので、そう簡単にはいきません。

テレビを見る?
大抵の場合は、テレビは家族の集うリビングにあります。
学校を休んでいるのにリビングで過ごすなんて、気持ちが落ち着きません。

では、一体なにをしたらいいのか?
たどり着く答えは、だいたい以下のようになります。

ゲームをする(スマホで)
動画を見る(スマホで)
LINEやTwitterなどのSNS(スマホで)
そうです、ほとんどの行動手段はスマホになっているのです。
だから簡単にスマホを奪うことを考えてはいけません。

そして、LINEやTwitterを通じて人とのコミュニケーションがとれます。
私の生徒には、対戦ゲームを通じて友だちが出来て救われた、と話す子もいました。

つまりスマホがあるからこそ人とのつながりが保てる場合が多いのです。
不登校だからこそ、時間を過ごすのにスマホが欠かせないと言っても過言ではないのです。

3. 親はどう関わるべきか

「相手の立場に立つ」のは大切なことですね。
ならばお子様の立場で考えてみては、いかがでしょうか。

親子であっても、相手はひとりの人格であることを尊重すべきです。
そうすれば子どもも親を尊重し、心を開いてくれるかもしれません。

不登校は、ほとんどの場合、複数のことが原因になっています。
というよりも本人も理由が分からないのが普通くらいに考えてください。

本人が一番苦しんでいるのです。
親に迷惑をかけたくない、自分でなんとかしたい、でも出来ないからイライラする。

まさに溺れるものがワラでもつかみたいという心境なのです。
そし、ワラの代わりに目の前に現れた救いの手段がスマホ、というわけなのです。

だから救い主のスマホについて、もっと知ってみませんか?
良い方法があります。
それはお子様にスマホの使い方を教えてもらうのです。

恥ずかしがって相手もしてくれないかもしれません。
でも良いんです。
スマホを、自分を理解しようとしてくれた、それだけで嬉しいのです。

スマホを取り上げるのではなく、話し合いましょう。
そしてスマホの使い方のルールをお子様に決めてもらうのです。
失敗しても構いません、それが成長です。

そして、何よりも大切なことがあります。
この一連の行動を楽しんで行うということです。

幼いころのお子様のことを思い浮かべてください。
こうして生活スタイルについて対等に話せるとは、なんて成長してくれたんだろう、と思いませんか?
将来の不安よりも、今この時をどうぞ楽しんでください。

4. まとめ

不登校の中学生にとって、スマホは外の世界との貴重なコミュニケーション手段です。
スマホによって救われている面も多くあります。

一方的にスマホを取り上げるのは絶対にダメです。
お子さんをひとりの人格として尊重しながら、まず話し合いをすることです。

スマホのルールはお子さんに作ってもらうことをおすすめです。
悩んでいるお子さんには、説教するのではなく、寄り添ってあげてください。

スマホについて話し合えるほどお子さんが成長したことを喜んでください。
なによりもお子さんとの会話を楽しんでいただきたいと願います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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